個人事業主HPでうっかり書きがちな景表法・特商法のNG表現チェック

HPの表現は「盛る」より「根拠を置く」が安心です

「ホームページには、少し強めに書かないと問い合わせが来ないですよね」

整体院を営む山田さんのように、そう感じる個人事業主さんは多いと思います。たしかに、何も伝わらない文章では選ばれません。でも、根拠のない「地域No.1」や条件の見えない「今だけ半額」は、景表法や特商法の面で危ない書き方になりやすいです。

景表法は、ざっくり言うと「実際よりすごく見せたり、実際よりお得に見せたりして、お客様の判断をゆがめないためのルール」です。特商法は、ネット販売や継続課金などで、価格・条件・事業者情報をきちんと伝えるためのルールです。

結論から言うと、個人事業主のHPは、強い言葉を足すよりも、数字・期間・条件・根拠をそろえて書く方が安全で、読み手にも信頼されやすくなります。

この記事では、2026年5月時点の一般的な考え方として、HPでうっかり書きがちな5つの表現と、安全寄りの書き換え例を整理します。個別の判断が必要な場合は、消費者庁や特商法ガイドの公式情報、または専門家に確認してください。

まず押さえたい2つの見方

法律名だけ聞くと重たく感じますが、HP原稿を見るときは、まず2つの質問に分けると確認しやすくなります。

景表法と特商法を2つの見方で整理する図解

景表法は「根拠を聞かれて説明できるか」

景表法で特に気をつけたいのは、実際より品質が良く見える表現と、実際より条件がお得に見える表現です。

たとえば、次のような言葉です。

  • 地域No.1
  • 満足度98%
  • 最安値
  • 成果を保証する言い方
  • 今だけ半額

これらがすべて悪いわけではありません。ただし、根拠となる調査期間、調査方法、比較対象、条件が説明できない場合は、HPに載せる前に言い換えた方が安心です。

軽貨物の現場でも、「この荷物は今日中に届きます」と言い切るより、「通常は当日中にお届けしますが、天候や道路状況により変わる場合があります」と伝えた方が、あとで信頼を失いにくい場面があります。HPの表現も同じで、余白を残す言い方が守りになります。

特商法は「価格・条件・連絡先が見えるか」

特商法は、ネットで商品やサービスを申し込める場合に特に関係しやすいルールです。

個人事業主のHPでも、次のような導線がある場合は注意します。

  • 月額サービスを申し込める
  • オンライン教材やPDFを販売する
  • 予約時に事前決済を受ける
  • キャンペーン価格で申し込みを受ける
  • 返品・キャンセル条件がある

この場合、「いくらかかるのか」「いつまでの価格なのか」「解約やキャンセルはどうなるのか」「誰が販売しているのか」が見えるようにしておく必要があります。

うっかり書きがちなNG表現5つと書き換え例

ここからは、実際のHP原稿で見かけやすい表現を5つに分けて見ていきます。ここでの「NG」は、すぐに違反と断定する意味ではなく、根拠や条件がないまま使うと危ない表現という意味です。

| うっかり表現 | 危ない理由 | 安全寄りの書き換え例 | |---|---|---| | 地域No.1の実績 | 調査方法や比較対象が不明だと、実際より優れて見える | 福岡市周辺で累計120件以上の相談に対応(2024年4月〜2026年3月、自社集計) | | 問い合わせが増えます | 成果を保証しているように見える | 問い合わせ導線を整え、改善を目指します | | 今だけ半額 | 通常価格や期間が不明だと、お得さを誤解させやすい | 2026年6月30日まで、初回相談を無料で受け付けます | | 完全無料で使えます | 後から費用や条件があると誤解につながる | 初期相談は無料です。制作・運用費は内容確認後にお見積りします | | お客様満足度98% | 回答数や調査方法が見えないと根拠が弱い | ご利用者アンケート23件中、20件で「相談してよかった」と回答(2026年3月、自社アンケート) |

数字を入れること自体は悪くありません。むしろ、根拠のある数字は読み手の安心材料になります。大事なのは、数字の横に「いつ・何件・どう集計したか」を置くことです。

「最短」「格安」「圧倒的」も一度立ち止まる

表には入れていませんが、「最短即日」「格安」「圧倒的に安い」も注意したい言葉です。

たとえば「最短即日対応」は、対応できる条件があるなら使いやすくなります。

お問い合わせ内容と空き状況により、最短当日の初回返信が可能です。

このように書けば、いつでも当日対応できるような誤解を減らせます。

「格安」も、比較対象がないと強く見えすぎます。

月額3,300円から、HPの軽微な修正や相談に対応します。

金額をそのまま出す方が、読み手には伝わりやすいことが多いです。

整体院HPで見る書き換え例

山田さんの整体院HPを想定して、実際の書き換えを見てみます。

書き換え前

地域No.1の整体院。どんな腰痛でも改善します。今だけ初回半額。予約はお早めに。

この文章は、勢いはあります。ただ、次の点が気になります。

  • 地域No.1の根拠が見えない
  • どんな腰痛でも改善、が強すぎる
  • 初回半額の通常価格と期間が見えない
  • 医療的な効果を保証しているように読まれる可能性がある

書き換え後

福岡市内で、デスクワークや立ち仕事による体のつらさを感じる方の相談を受けています。初回は状態を確認しながら、施術方針をご説明します。2026年6月30日まで、初回カウンセリングを通常3,300円から1,650円でご案内しています。

書き換え後は、派手さは少し下がります。その代わり、何をしてくれるのか、いくらなのか、いつまでなのかが見えます。

HPは広告でもありますが、同時に「この人に相談して大丈夫か」を見る場所でもあります。強い言葉で押し切るより、条件を見えるようにした方が、まじめなお客様ほど安心して読み進められます。

HP公開前30分チェックの流れ

30分でできる公開前チェック

小さなHPなら、公開前に30分だけ時間を取るだけでも危ない表現をかなり減らせます。

たとえば5ページのHPなら、1ページ6分で見ます。トップページ、料金ページ、サービスページ、実績ページ、問い合わせページの順番で、強すぎる言葉だけを拾います。

チェックする言葉は、まずこの10個で十分です。

| 見つけたい言葉 | 確認すること | |---|---| | No.1 | 調査根拠・期間・比較対象があるか | | 最安 | 比較対象と条件があるか | | 成果保証 | 言い切りが強すぎないか | | 完全 | 例外や条件がないか | | 無料 | どこまで無料か | | 半額 | 通常価格と期間があるか | | 満足度 | 件数と調査方法があるか | | 実績多数 | 具体的な件数にできるか | | 返金保証 | 条件が明記されているか | | 限定 | 数量や期限が本当にあるか |

強い広告表現を安全寄りに言い換えるチェックリスト

AIで原稿を作るときほど「禁止例」を先に渡す

最近は、AIにHP原稿を書かせる方も増えています。ここで気をつけたいのは、AIは読みやすくするために、つい強い言葉を選ぶことがある点です。

「魅力的に書いて」とだけ頼むと、次のような言葉が入りやすくなります。

  • 圧倒的
  • 完全サポート
  • 成果を保証する言い方
  • 地域で選ばれる
  • 今だけ特別価格

AIを使うなら、先に禁止例を渡すと安定します。

景表法・特商法に配慮してください。
根拠のない最上級表現、成果保証、例外なしに見える表現は使わないでください。
価格を書く場合は、税込/税別、期間、条件が分かるようにしてください。
成果は保証せず、「改善を目指す」「支援する」「整える」と表現してください。

軽貨物の配送でも、出発前に「割れ物」「時間指定」「置き配不可」を先に確認すると事故が減ります。AI原稿も同じで、書く前に禁止条件を渡すだけで、あとからの修正がかなり楽になります。

まとめ:強い言葉より、根拠がある言葉を選ぶ

個人事業主のHPで大事なのは、法律名を完璧に暗記することではありません。まずは、次の5つを避けるだけでも安全寄りになります。

  • 根拠のないNo.1
  • 成果を保証する言い切り
  • 条件の見えない割引
  • 範囲の見えない無料表現
  • 件数や方法のない満足度表現

HPは、売り込む場所である前に、信頼を置いてもらう場所です。数字を出すなら根拠を置く。割引を出すなら期間を置く。成果を伝えるなら「保証」ではなく「支援」として書く。

この小さな整え方だけでも、読者にとって分かりやすく、事業者にとっても守りのあるHPになります。

公式情報を確認したい方は、消費者庁の景品表示法ページと、特定商取引法ガイドの通信販売ページを確認しておくと安心です。

コマチでは、中小企業・個人事業主向けに、HPの表現チェックやAIを使った原稿づくりの相談を受けています。いまのHPが強く言いすぎていないか不安な方は、まずは小さくご相談ください。

  • コマチHPでサブスクプランを見る: https://komachi-dx.com
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  • メール相談: [email protected]

コマチWEBサポートでできること

コマチでは、個人事業主・中小企業向けに、HPの表現チェックやAIを使った原稿づくりを含むWeb運用サポートを月3,300円(税込)から提供しています。

「この書き方は強すぎないか」と気になる箇所が1つでもあれば、その1箇所からで大丈夫です。

LINE公式で無料相談 → https://lin.ee/T7Q1XlW


💬 あきらの一言

軽貨物の現場でも、できることを強く言い切りすぎると、あとで信頼を落とすことがあります。HPも同じで、売るための文章ほど「どこまでできるか」「条件は何か」を見えるようにしておく方が、長く付き合えるお客様につながりやすいです。


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