
Gitを使い始めると、「これでバックアップも安心」と思いたくなります。
でも、Gitはバックアップそのものではありません。
Gitは、変更履歴を残すための道具です。iCloudのような同期サービスとも役割が違います。
この違いを分けておかないと、大きい画像や動画、AI生成物、作業ログが混ざって、あとから管理がつらくなります。
Git・iCloud・バックアップは役割が違う
まず、3つを分けます。
| 役割 | 何をするものか | 注意点 | |---|---|---| | Git | 変更履歴を残す | 大きい成果物や秘密情報を何でも入れる場所ではない | | iCloud同期 | 複数端末でファイルを同期する | Gitの内部ファイルと相性が悪いことがある | | バックアップ | 壊れた時に戻せるよう保管する | Gitとは別に考える |
Gitは「いつ何を変えたか」を残す道具です。
iCloudは、端末間でファイルを合わせる道具です。
バックアップは、PCが壊れたり、ファイルを消したりした時に戻すための保険です。

iCloud同期とGitを混ぜる時の注意
iCloud同期がかかったフォルダにGitリポジトリを置くと、まれに面倒なことが起きます。
Gitは内部に細かい管理ファイルをたくさん持っています。
iCloudがそれを同期中に触ると、作業中の状態と同期状態がズレることがあります。
だから、Web制作やAI運用の作業リポジトリは、iCloud同期が強くかかる場所から外す方が安定します。
これは「iCloudが悪い」という話ではありません。
役割が違う道具を、同じ場所で同時に強く動かすと事故りやすい、という話です。
大きい画像・動画・音源は何でもGitに入れない
ブログ画像や小さなWeb素材は、Gitに入れて管理することがあります。
でも、動画、音源、巨大な画像、生成途中の大量ファイルを全部入れると、リポジトリが重くなります。
重くなると、cloneやpullが遅くなり、AIや自分の作業もつらくなります。
判断の目安は次の通りです。
| ファイル | Gitに入れる目安 | |---|---| | ブログ用に圧縮した画像 | 入れてよいことが多い | | 本番サイトで必要な小さな素材 | 入れてよいことが多い | | 動画・音源・巨大PSD | 原則別保管を検討 | | 一時生成ファイル | 入れないことが多い | | 個人情報入り資料 | 入れない |

「戻れる」と「全部残す」は違う
Gitの良さは、必要な変更に戻れることです。
でも、何でもGitに入れれば安全という意味ではありません。
たとえば、ブログ記事とその画像4枚を一緒に残すのは意味があります。
一方で、画像生成の失敗案100枚、動画の中間ファイル、巨大な一時ファイルまで残すと、履歴が重くなります。
戻れるようにしたいものと、ただ保管したいものは分けます。
AI制作物は「採用版」と「素材」を分ける
AIで画像や文章をたくさん作ると、候補が増えます。
全部をGitに入れるのではなく、次のように分けると管理しやすいです。
- 本番で使う画像
- 記事に必要な画像
- 採用しなかった候補
- 生成ログ
- 一時ファイル
Gitに入れるのは、本番や記事に必要なもの中心で十分です。
採用しなかった候補や一時ファイルは、別の保管場所やローカルの作業フォルダに分ける方がきれいです。
AIに頼む時の一文
大きいファイルや同期事故を避けたい時は、こう頼みます。
commit候補を、Web本番に必要な小さい素材、別保管すべき大きい成果物、一時ファイル、入れてはいけない情報に分けて。iCloud同期や巨大ファイルのリスクも見て。
この依頼を入れると、AIが「全部追加しました」と言いにくくなります。

まとめ
Gitはバックアップそのものではなく、変更履歴を残す道具です。
iCloud同期、バックアップ、大きい成果物の保管は、それぞれ別の役割として考えます。
1人会社でAI制作を増やすほど、「Gitに入れるもの」と「別で保管するもの」を分ける運用が効いてきます。
コマチWEBサポートでできること
コマチでは、小さな会社向けに、ホームページ更新、ブログ公開、公式LINE導線、AI運用の安全ルール作りまでを伴走しています。
「AIに任せたいけど、どこまで公開してよいか不安」という段階でも大丈夫です。
まずは、公開してよいもの、下書きで止めるもの、絶対に外へ出さないものを一緒に分けるところから始められます。
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